プリザーブドフラワー ~花の贈り物~
プリザーブドフラワーは複雑な製造工程と高度な技術を必要とするため、現在では限られた種類のお花しかありません。最も多く生産されているのはバラとカーネーション。アジサイやランもあります。
お花ではないのですが、レモンリーフなどのグリーンや麦、実物なども加工されています。
1987年に、フランスのヴェルモント社が
世界で初めて作ったプリザードフラワーはバラ。
現在は30色以上のカラーバリエーションがあり、生産量もトップです。
「花の女王」の名にふさわしい麗しさと気品で、歴史を通じて人々に愛されてきました。バラの愛好家として知られる歴史上の有名人はクレオパトラ、フランス王妃マリーアントワネット、ナポレオン王妃ジョゼフィーヌなど。
オードリー・ヘップバーンも実は熱心なガーデナーで、
特にバラを愛したそう。
ギリシャ神話に登場したり、「バラ戦争」の語源になったりエピソードも豊かです。
品種や色も多種多様で、花色によって花言葉が異なります。
赤バラは「真の愛情」、ピンクは「上品」、白は「純潔」。
黄バラには「嫉妬」という、
一瞬どきっとする花言葉が。
プリザーブドフラワーの色に花言葉を託して送ってみるのも素敵ですね。
バラに次いで人気のあるのはカーネーション。
カーネーションの学名「ダイアンサス」とはギリシャ語で「神の花」という意味。
古代ギリシャでは祝福を表す花として、王冠を飾るときに使われていたそうです。幾十物フリルを集めたような花びらが愛らしく、プリザーブドフラワーのカラーバリエーションも豊富。軽やかなパステルカラーから深い紫、チョコレート色まであらゆる花色が揃っています。
花言葉は「感謝」。母の日に送る花としても有名ですね。
優雅な立ち姿と、幾臨模の花を一斉に開く華やかさが印象的なラン。
生産量こそ多くはありませんが、機銃なプリザーブドフラワーとして販売されています。
ランとはランか植物の総称であり、世界に存在するランか植物はおよそ750属25000種ほど。その携帯は多様性に富みますが、通常、私たちが親しんでいるランはカトレア、胡蝶蘭、デンファレやシンビジウムなど、大輪の花を咲かせるタイプが主ですね。花言葉は「優雅」です。
生花のランも比較的長持ちしますが、プリザーブドフラワーならではの花色を楽しめるのが大きな魅力。ちなみに私が持っているランのプリザーブドフラワーはデンファレ。ベースカラーの純白に、ポイントカラーの青と紫があざやかな一輪。3年前にいただいたものですが、今でもとても綺麗です。
アジサイのプリザーブドフラワーも色彩豊か。赤やブラウンなど、自然にはない色も楽しめます。
大輪のバラやカーネーションの彩りに使われることが多いのですが、アジサイのみで作ったブーケもキュート。アレンジメントしだいで印象が変わる花材です。花言葉は「移り気」。咲いていくうちに変わる花色からそう付けられたそうですが…プリザーブドフラワーのアジサイの色は変わりません。
大切な人に贈りたいときは「変わらぬ心」など、プリザーブドアジサイならではの
花言葉を考えてくっつけてみては?
ユリやチューリップ、ひまわりなどのお花についても、各メーカーで研究が進められているので、
近い将来には目にすることができるかもしれませんね。